世界中の地域で、古くからそれぞれの文化と共に培われてきた織物。人々は家の周りで採集した草木や家畜の毛などの素材を使って糸を紡ぎ、織り、身に着けていました。日本でも戦後までは、手織機の音がまだまだ生活の中にありました。「衣食住」の中でも 「衣」が一番前に来るのは、なぜだと思いますか? 機を織る事は、生きていく中でとても大切な役割を果たしていたのです。
SUYO Textile では、オリジナルベンガラ染め糸をご用意しています。簡単な操作で色々な素材を織り込めるさをり織り、イタリアの卓上織り機を使ったそしき織り、手軽な丸織など、さまざまな織りを体験していただけます。
◼️織体験
さをり織
自由な感覚で楽しめる、日本で生まれた「さをり織」。初めての方はもちろん、子供から高齢者の皆さんまで、気軽にお試しいただけます。ショールやコースター、帽子などに仕上げます。
2時間 2,500円(税込)
丸織
丸や四角の枠に経糸を張り、真ん中からクルクル回しながら織り上げます。素材も色々、コースターやブローチに仕上げます。
2時間 2,500円(税込)
※オンライン講座も可能です。詳しくはお問い合わせください。
◼️織マスターコース
自由に楽しめるさをり織を、基礎から応用まで学べます。
2時間×10回
入会金5,000円+講習料20,000円(税込)
◼️そしき織基礎コース
そしき図面を理解し、整経から基礎織33柄を織り上げるコースです。33柄のそしき図と、それを織ったサンプルをセットにしたファイルを完成させます。このファイルは、そしき織創作のベースとして使用できます。織機は、ろくろ式4枚綜絖のさおり織機または、8枚綜絖のアシュフォード社テーブルルームを使用します。
2時間×8回
入会金5,000円+講習料25,000円(税込)
※オンライン講座も可能です (さをり織りWX60 をお持ちの方のみ)。詳しくはお問い合わせください。
【受講について】
講座はすべて予約制です。開催日時等、詳細はお問い合わせください。
ベンガラは土から取れる成分(酸化鉄)で紅殻、弁柄とも呼ばれ、インドのベンガル地方より伝来したことが語源といわれています。日本の暮らしにも古くから根付いており、陶器や漆器のほか、防虫・防腐の機能性から家屋の壁にも使用されてきました。ラスコーやアルタミラの洞窟壁画にもみられる、旧石器時代から使われた最古の顔料であり、古代色です。
SUYO Textile では、ナカジマ(株)で開発された、ベンガラの粒子を天然成分の液体に溶かした染料を使用します。無臭で安全、定着が早い上に紫外線による色褪せがなく、使う程に味が出ます。地球にも人にもやさしく、色々な技法に応用できる新しくエコな染色です。
◼️ベンガラワークショップ
開催:毎月第1土曜日午後
人数:少人数
詳しくはお問い合わせ下さい。
日本古来の素材を使った糸作りや自然布の研究、ワークショプを行っています。綿が大陸から日本に入ってくる以前は、何を着て生活していたのでしょうか?その土地に生える植物を栽培して刈り取ったり、山の木の皮を剥いだりと、いろいろな工程を経て糸を作り、それを織って着物にしていました。
SUYO Textileでは、これらの素材と文化を未来に受け継ぐために、その歴史や製法をお伝えする講座を開催しています。
◼️麻糸産み後継者養成講座
かつて3万軒あった麻農家は、現在、全国でわずか30軒。日本古来の素材が、今では失われつつあります。この講座は、日本の魅力を学ぶチャンスでもあります。麻糸を手でつなぐ作業は、体の中のDNAが覚えていたかのごとく、一度始めると手が止まらなくなるほど、魅力にあふれた作業です。ひと通り学んだ方は、毎月第2火曜日に開催する糸づくりサークルに参加できます。
講師:佐々木真紀(麻糸産み講座公認インストラクター)
◼️葛布糸作りワークショッップ
自然に繁殖している葛を採取して、光輝く美しい糸を作り出します。
3泊4日のフィールドワークは、毎年夏の時期だけの開催です。
開催:毎年7月後半
【受講について】
講座はすべて予約制です。開催日時等、詳細はお問い合わせください。